第1部 最近の中小企業の動向 

第1章 2010年度の中小企業の動向

 2010年度の我が国経済は、2008年9月に大手投資銀行リーマンブラザーズが破綻したこと(以下「リーマン・ショック」という)の後の景気後退から、2009年春以降、持ち直しの動きが見られるも、2010年夏頃から先行きへの不安が生じ、秋には景気は足踏み状態となっていた。2011年に入り、我が国経済は足踏み状態から脱し、持ち直していたが、震災の影響により弱い動きとなっている。
 第1節では、2010年度の我が国経済の動向を総括し、我が国経済はリーマン・ショックから持ち直し、いったん足踏み状態となった後、持ち直しに向けた動きが見られたが、震災の影響により弱い動きとなったことを示す。
 第2節では、中小企業の動向を概観し、中小企業の業況は規模や業種によってその動きに違いはあれ、総じて持ち直しの動きが見られたが、震災の影響により、その持ち直しの動きから一転、悪化したことを示し、震災の影響に加えて、為替の変動や原油価格・食料価格の高騰等の先行きへのリスクがあることを示していく。



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