第3部 地域経済と中小企業の活性化 

第4節 まとめ

 本章では、地域金融機関の貸出等の動向や中小企業の資金調達の実態を見ていくとともに、地域における中小企業金融の機能強化に向け、地域金融機関と中小企業が取り組むべき課題を分析した。
第1節では、地域金融機関の貸出の現状を概観するとともに、中小企業の資金調達は地域金融機関からの借入に依存している実態を見た。
 第2節では、担保や保証に過度に依存しない融資を含め、中小企業の資金調達手法の多様化を進めるためには、地域金融機関が地域密着型金融を推進し、中小企業との取引関係を強化するとともに、中小企業の技術力や将来性等の「目利き」能力を向上させることが必要であることを明らかにした。
 第3節では、地域金融の円滑化を図るためには、地域金融機関の努力に加え、中小企業が決算書のみならず事業計画等の企業情報を地域金融機関に対して積極的に開示するなど、コーポレートガバナンス構築への取組が重要であることを指摘した。
 地域経済の活性化のためには、地域の中小企業が活発に事業活動を展開していくために必要な資金を円滑に調達できる環境を整備することが不可欠である。地域金融機関と中小企業がそれぞれの課題に取り組み、地域における中小企業金融の機能を一層強化していくことが期待される。

 第2章 地域における中小企業金融の機能強化

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