第3部 地域経済と中小企業の活性化 

第3部 地域経済と中小企業の活性化

 第1部で指摘したように、我が国経済は緩やかな回復局面にあるものの、地域間で景況感にばらつきが生じている。地域経済の活性化を図るためには、地域経済の屋台骨を支える中小企業の活力を発揮させることが必要である。第3部では、地域経済の活性化を図るためのヒントを探るべく、中小企業の事業再生や小規模企業の活性化を図るための取組、地域における中小企業金融の機能強化に向けた取組、中小企業によるネットワークの形成への取組を採り上げる。

 第1章では、地域ごとの開廃業率の動向を分析し、事業所の減少は人口規模の小さい市町村においてより多く生じていることを明らかにすることにより、地域経済の厳しさを示す。そして、地域における中小企業の事業再生に向けた取組の現状と課題を分析するとともに、地域経済において大きなウェイトを占める小規模企業の実態や小規模企業の活性化を図るための課題を示す。

 第2章では、中小企業は資金調達を地域金融機関からの借入に依存している実態を明らかにするとともに、中小企業金融の円滑化のためには、地域金融機関においては中小企業の技術力や将来性を見る「目利き能力」の向上等が課題であり、中小企業においては決算書、事業計画等の企業情報の積極的な提供が課題であることを指摘する。

 第3章では、地域の中小企業が自らの乏しい経営資源を補完するため、外部の主体と連携を行い、ネットワークの形成に取り組んでいる姿を明らかにする。異業種企業との水平的な連携、産学官の連携、農商工の連携のほか、商店街がコミュニティビジネス等と連携する動きも見られることを指摘し、地域経済の活性化を図る観点から、こうした連携やネットワークを強化していくための課題を分析する。

 第3部 地域経済と中小企業の活性化

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