第2部 中小企業の生産性の向上に向けて 

第4節 まとめ

 本章では、我が国の少子高齢化が進展し、総人口の減少が急速に生じると見込まれる中、我が国経済の持続的な成長のためには労働生産性の向上が求められており、こうした観点から、中小企業の労働生産性の現状や今後労働生産性の向上に取り組んでいく上での課題について概観した。
 第1節では、今、なぜ労働生産性の向上が求められているのかについて改めて整理を行った。
 第2節では、我が国の労働生産性、とりわけ中小企業の労働生産性の現状についてデータをもとに概観し、中小企業の労働生産性の水準が大企業に比べて低いことを確認した。
 第3節では、労働生産性の水準が高い中小企業に共通して見られる取組として、ITの活用、輸出による海外市場の開拓、研究開発等を通じた製品・サービスの差別化、外部の経営資源の活用等の取組について見てきた。
 これらを踏まえれば、中小企業がグローバル化、IT化といった構造変化に機動的に対応しながら、製品・サービスの開発など新たな付加価値の創出に果敢に挑戦していくことが、中小企業の業績を改善させるだけではなく、労働生産性の向上を通じた我が国経済の持続的な成長のために求められていると言えよう。
 次の第2章で中小サービス産業、第3章で中小企業によるITの活用、第4章で中小企業のグローバル化への対応を採り上げる中で、中小企業が労働生産性の向上のために取り組むべき課題について、より具体的に見ていくこととしよう。

 第1章 中小企業を巡る構造変化と生産性

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