第4部 中小企業・小規模事業者の支援の在り方 

2. 中小企業・小規模事業者の施策活用状況、評価

以上で見てきたように、中小企業・小規模事業者が施策を認知するまでの過程において、様々な課題があることが分かった。

では次に、中小企業・小規模事業者による、中小企業・小規模事業者施策の活用状況とその評価について見ていくこととする。

第4-2-7図は、国の中小企業・小規模事業者施策の活用状況、評価を示したものである7。実際に施策を「活用したことがある」と回答した中小企業・小規模事業者は約1割、施策を「活用したことがない」と回答した事業者は約9割という結果となった。他方で、実際に施策を「活用したことがある」と回答した中小企業・小規模事業者に対して、施策の評価を聞いてみると、約7割が「高く評価している」もしくは「評価している」と回答しており、「全く評価していない」もしくは「あまり評価していない」と回答した割合は1割にも満たない。このことから、実際に施策を活用したことがある中小企業・小規模事業者は、施策をある程度は評価していると言える。

7 市区町村、都道府県の中小企業・小規模事業者施策の活用状況・評価については、国の中小企業・小規模事業者施策の活用状況・評価と同様の結果が得られたため、ここでは割愛し、付注4-2-5付注4-2-6に掲載することとする。

第4-2-7図 国の中小企業・小規模事業者施策の活用状況、評価

したがって、今後は、施策を活用したことのない中小企業・小規模事業者に対して、しっかりと施策情報を届け、実際に施策を活用してもらうことが重要といえよう。

第1節を通じて、中小企業・小規模事業者の中小企業・小規模事業者の施策認知度、活用状況、評価を見てきたわけであるが、中小企業・小規模事業者の中には、そもそも施策情報を入手していない事業者が多数存在している。しかし、施策情報を入手していない事業者が施策情報を入手する意欲がないかと言えば、必ずしもそうとは言い切れない。一方で、施策情報を入手したとしても、情報量、情報を得られるタイミング、情報のわかりやすさという点で、様々な課題があるのが実情である。しかし、実際に施策を活用する段階まで到達した事業者について見てみると、中小企業・小規模事業者施策を評価している割合は高い(約7割)。したがって、今後、「ミラサポ」等のITツールをフルに活用しつつ、経済産業局、都道府県や市区町村、中小企業支援機関等が一元的な施策情報を提供することで、中小企業・小規模事業者にしっかりと施策情報を届けていくとともに、実際に施策を活用してもらうことが今後の課題といえる。

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