第3部 中小企業・小規模事業者が担う我が国の未来 

2. 起業分野、自営業主の個人所得

●起業分野

これまで、性別や年齢ごとの起業希望者数や起業家数の推移を見てきたが、では、起業分野は性別や年齢ごとにどのような特徴があるだろうか。第3-2-5図を見ると、性別ごとの違いとして、女性は、男性と比べて子育てや介護等、生活のニーズに根ざした「生活関連サービス業,娯楽業」、また、趣味や前職で特技等を活かした「教育,学習支援業」等の分野での起業が多い。次に、年齢について見ると、60歳以上の起業家については、それまでの職歴を活かした経営コンサルタントや営業代行等の「サービス業」の割合が高くなっている。一方で、若者は、「生活関連サービス業,娯楽業」等のサービス業やITベンチャーに代表される「情報通信業」の割合も高く、新しい流行やトレンド、進展著しいITへの対応力が高いことが特徴といえる。

第3-2-5図 性別及び年齢別の起業分野
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●自営業主の個人所得

次に、起業することで得られる所得、特に、起業家の7割強3を占める自営業主の所得を見ていく。第3-2-6図より、自営業主の個人所得の推移を見ると、個人所得は年々減少し、直近の2012年では100万円未満が3割超、200万円未満が5割超を占め、300万円未満になると実に7割を占めることが分かった。このように、自営業主の所得が年々減少傾向にあり、このことが、起業して自営業主になりたいと考える起業希望者の数が減少していることの一因となっていると推察される。

3 第3-2-18図によると、起業の形態として、個人事業者を選択した者の割合が7割強を占める。

第3-2-6図 自営業主の個人所得の推移
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