第1部 平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向 

7. 設備投資

中小製造業の設備投資動向について見てみる。

日銀短観では、中小製造業の2013年度の設備投資額(計画値)は、前年度比+11.7%と2年ぶりの高い伸びとなり、大企業の2013年度の設備投資額(計画値)が、前年度比+2.1%であることと比べると、中小製造業が大企業製造業を大きく上回る伸びとなっている。大企業製造業、中小製造業共に、2013年に入ってからの景気回復により、相当程度設備投資を計画する企業が増えたものと考えられるが、大企業は好不況にかかわらず設備投資を実施している一方で、中小企業・小規模事業者の設備投資は景気に左右されるという、規模の違いによる設備投資のスタンスが表れている推察される(第1-1-29図)。

第1-1-29図 大企業製造業及び中小製造業の設備投資の推移
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こうした2013年度の中小製造業の設備投資の動きを、株式会社日本政策金融公庫(以下「日本公庫」という。)「中小製造業設備投資動向調査11」により投資目的別に見てみると、2013年度の最新の数字(修正計画)の目的別構成比は、「更新、維持・補修」投資が最も高くなっているものの、「新製品・新規事業・研究開発」の構成比が前年度実績比で上昇し、構成比割合が高まっていることから、中小企業・小規模事業者は、需要が減退する中でも新しい分野に取り組んでいることが見て取れる(第1-1-30図)。

11 「中小製造業設備投資動向調査」とは、経済産業省「工業統計調査」を基に把握した全国の従業員20人以上300人未満の中小製造業を対象とした標本調査。

第1-1-30図 設備投資の目的別構成比の推移
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