第1部 平成25年度(2013年度)の中小企業・小規模事業者の動向 

4. 資金繰り

次に、中小企業の資金繰りDIの推移を見ていく。

中小企業景況調査によると(第1-1-20図)、資金繰りDIは、中小企業・小規模事業者全体、小規模事業者ともにリーマン・ショックにより大幅に落ち込み、2009年1-3月期には▲36.2となったが、その時点で底を打って持ち直しの動きを見せていた。しかし、東日本大震災の発災により大きく落ち込み、2011年4-6月期には▲26.9となった。2011年7-9月期には▲20.7と東日本大震災前の水準を回復した後は、横ばい傾向であったが、2013年に入って緩やかな改善を続けている。他方で、中小企業・小規模事業者全体の水準に比べると、小規模事業者の水準は低位で推移している。

第1-1-20図 中小企業・小規模事業者の資金繰りDIの推移
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この資金繰りDIの動きをより長期で見てみると(第1-1-21図)、足下の2014年1-3月期の▲12.2は、1994年7-9月期、1996年4-6月期の水準と同水準であり、これは約18年ぶりの高水準となっている。また、この足下の水準は1994年の統計開始以来の過去最高水準であり、中小企業・小規模事業者全体の資金繰りは確実に改善してきていることが分かる。

第1-1-21図 中小企業・小規模事業者の資金繰りDIの推移(長期)
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さらに、月次ベースでより詳細に足下の動きを見るために、2011年以降の中小企業の資金繰りDIの動向を、「中小企業月次景況調査」によって見ると(第1-1-22図)、2011年3月に▲36.0まで落ち込んだ資金繰りDIは、2012年に入ってからは東日本大震災の反動もあって、2012年4月に前年同月比で▲18.1まで一時的に改善した後、マイナス幅が拡大に転じ、同年10月には▲25.0まで低下した。しかし、同年11月以降は、回復のペースを取り戻し、順調に改善を続けている。そして、足下の資金繰りDIは2013年12月に▲8.2と高い水準を取り戻している。これは1991年10月の▲9.9以来の水準であり、22年2か月ぶりの高水準となっている。

第1-1-22図 中小企業・小規模事業者の資金繰りDIの推移(月次)
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