第2部 自己変革を遂げて躍動する中小企業・小規模事業者 

2 IT人材不足の現状

さらに、IT人材不足の状況を見ていこう(第2-4-17図)。小規模事業者、中規模企業共に、「十分に確保されている」、「おおむね確保されている」と回答する企業の割合は2割程度にすぎない。特に、中規模企業では、「とても不足している」、「やや不足している」と回答する企業が多く、全体の約3分の2の企業が不足感を感じている。

第2-4-17図 規模別のIT 人材の充足度
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次に、従業員年齢構成別に、IT人材の充足度を見ると、若手中心の企業は、「十分に確保されている」、「おおむね確保されている」と回答する割合が高く、IT人材の充足度は、比較的高いといえる(第2-4-18図)。一方、ベテラン中心や中堅不足の企業は、「とても不足している」、「やや不足している」と回答する割合が高く、IT人材の充足度は低い。中小企業・小規模事業者における若手や中堅を中心とした人材難が、IT人材不足をもたらしているものと考えられる。

第2-4-18図 中小企業の従業員年齢構成とIT 人材の充足度
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コラム2-4-4

ITの導入・活用のための支援策

前掲第2-4-16図では、コストの負担が大きいことや、IT人材が不足していることが、ITの導入・活用の課題である企業が多いことが分かった。政府では、ITの導入・活用を促すため、以下のような支援策を行っている。

●IT活用促進資金〜コストの負担への対応

中小企業が、ITを導入するために必要な設備等の取得に係る設備資金、また、ソフトウェアの取得・制作やデジタルコンテンツの制作、上映等に係る運転資金の融資を、株式会社日本政策金融公庫が行っている。

IT 活用促進資金〜コストの負担への対応

●戦略的CIO育成支援事業〜IT人材の不足への対応

中小企業のIT経営に十分な知見と実績がある専門家を派遣し、ITを活用した経営戦略の策定等のアドバイスを行うとともに、企業内のCIO候補者を育成するため、独立行政法人中小企業基盤整備機構が戦略的CIO育成支援事業を実施している。

戦略的CIO 育成支援事業〜IT 人材の不足への対応

〈支援のイメージ〉

支援のイメージ

●中小企業・小規模事業者ビジネス創造等支援事業〜その他のITに関連した施策

前掲コラム2-4-3参照。

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