第2部 潜在力の発揮と中小企業の役割 

第1節 国内事業を活かし、海外需要を取り込む中小企業

 アジア市場が成長し、国内需要の停滞や取引先の海外移転が進む中、製造業・卸売業を中心に、中小企業でも海外展開が拡大傾向にある。他方、中小企業が海外展開するには、乗り越えなければならない障壁や、国内とは異なる特有の課題・リスクに対応しなければならない。海外展開する中小企業は、国内市場では十分に利用されない自社の強みを海外市場で発揮することにより、国内事業を活性化している多くの事例がある。こうした現状を踏まえ、課題やリスクを見極めながら、海外展開に取り組むことが求められる。本節では、中小企業の海外展開について、直接輸出1(以下「輸出」という)及び海外直接投資2(以下「直接投資」という)の分析を行っていく。なお、本節の概念図については、第2-2-1図を参照されたい。

1 直接輸出とは、企業が自己又は自己名義で通関手続を行う輸出をいう。
2 海外直接投資とは、企業の出資により海外に法人を設立すること及び企業が海外現地法人に資本参加することをいう。
 
第2-2-1図 中小企業の海外展開(概念図)

第2-2-1図 中小企業の海外展開(概念図)




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