第2部 潜在力の発揮と中小企業の役割 

1 大震災によるサプライチェーンへの影響

 第2-1-3図は、鉱工業生産指数の地域別寄与度の推移を示したものであるが、各地方の寄与を見ると、2011年3月の全国での落ち込みのうち、寄与が最も大きかったのは、関東地方であり、次いで、中部地方、東北地方であった。大震災の直接的な影響は、東北地方、関東地方で大きかったが、生産活動については、サプライチェーンの寸断により、全国的に影響が及んだことが分かる。
 
第2-1-3図 鉱工業生産指数の地域別寄与度の推移

第2-1-3図 鉱工業生産指数の地域別寄与度の推移


 東北地方の鉱工業生産指数の動きを見ると、2011年3月には、大震災の影響により、全国を大幅に上回る低下となった。その後は、サプライチェーンの回復に伴って、持ち直し、8月以降は、ほぼ横ばいの動きとなっていたが、輸送用機械工業の上昇等により、同年12月以降3か月連続の回復となった。生産水準は、沿岸部の回復の遅れ3があるものの、2012年2月時点では、大震災前の95%程度となっている(第2-1-4図)。

3 経済産業省「津波浸水地域に所在する鉱工業事業所(59事業所)の生産額試算値について」(2012年4月17日公表)によると、津波浸水地域においては、2011年2月の生産額試算値は945億円であったが、3月は337億円となり、最低値は5月の14億円であった。2012年2月には、581億円と回復してきているものの、大震災前の6割程度となっている。
 
第2-1-4図 東北地方の鉱工業生産指数の推移

第2-1-4図 東北地方の鉱工業生産指数の推移
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