○ 公正な競争が担保されているか、生産性が向上しているかについて、具体的な数値をもって公表し続ける必要がある。また、透明性を担保しながら、自由な競争のもとで新しい企業も活発に参入できるようにすべき。また、コスト削減事例を各省庁、各自治体でナレッジ化し、応用すべき。
○ 原案は、官公需を受ける側にとっては、中小企業育成と経済活性化という流れでいいと思うが、発注する側、その後ろの国民、便益を受ける側の側面も重要。切り口としては、受注事業について、安全性も含めた質の確保・向上の点、そして、コストの軽減、削減に役立つという点の2つが必要。
また、分割発注を広めていくことが大事であるというためには、分割発注を行って、コストが下がっているということの説明がもっと必要。
○ 基本的な考え方、今後の運用のための見直しの方向性については良いものと評価。今後の展開については、中小企業というのは、情報について弱いし、情報をみることによって非常に啓発され、また、可能性に挑戦するということもあるもので、長崎県や茨城県のような事例を、できるだけさらに示すという努力をしていただきたい。
○ 社会に奉仕する地場産業として中小建設業者が生きていく上で重要な国家的施策であると訴えてきたが、この中間とりまとめでは、こうした訴えが十分に踏まえられたものと確信している。
○ 中小企業を育成する立場からの発注の質の向上に伴い、これに対応した受注する側の技術の向上が必要であり、これによって中小企業の健全性が出てくると思う。中間とりまとめに賛成。なお、欲をいえば、分離・分割発注との関係でコストの提言についてアクセントを強くする必要があるのではないか。
○ 調達の現場では、どうしても安全主義になってしまいがちなので、実態を研究し、さらに突っ込んだ工夫をしてもらいたい。
○ 省エネルギー化などが問題となると、ランニングコストは非常に重要な問題。ランニングコストが下がるかわりにイニシアルコストは上がるということがあるので、入札のときには、そういう問題をもっとよく配慮していただきたい。
○ 分割発注については細かく事例を集めて、例えば、発注官庁の全面協力を得て、個別の事例とか、実際にどうやっているかを分析できればよかった。今後の課題となろう。その趣旨は一応この報告書の中には書き込んであるという感じの取り扱いになっていると思う。
○ 都道府県別の地域別な分析がなく、県レベルでどれくらいの官公需があって、中小企業の育成や受注機会の拡大にどのように繋がっているのかという資料がないと説得性にこれから欠けていく感じがする。中間とりまとめに異議はないが、こうした資料を作っていただければ有難い。また、国の地方支分部局等の分析もあると分かりやすい。
○ 各都道府県の発注は、国の施策のスコープに基本的に入っていないところであり、十分分析ができていないが、都道府県とは、引き続き意見交換を行いたい。
○ 所要の修正は委員長に一任され、本合同部会として報告書は了承された。
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