消費税の転嫁状況に関する
月次モニタリング調査（6月書面調査）の
調査結果を公表します

平成26年7月24日

本年4月の消費税率引上げを踏まえ、経済産業省では転嫁状況を定期的にモニタリ ングするため、4月から転嫁状況に関する事業者へのアンケート調査を実施しております。このうち、「6月書面調査」の調査結果がまとまりましたので公表します。

1．概要

経済産業省では、本年4月の消費税率引上げを踏まえ、現在、監視・取締りを強化し、転嫁拒否の未然防止を図るとともに、違反行為への指導など迅速な是正を行っています。

この一環として、転嫁状況を定期的にモニタリングするため、転嫁状況に関する事業者 へのアンケート調査（月次モニタリング調査）を4月から実施しております。
今般、「6月書面調査」（※）の調査結果を取りまとめましたので公表します

2．調査（6月書面調査）の結果概要

• 転嫁状況について、事業者間取引では82．2％、消費者向け取引では72．9％の事業者が「全て転嫁できている」と回答し、5月の同調査と比較して、それぞれ＋2．2pt、＋2．8ptでした。「全く転嫁できていない」と答えた事業者は、事業者間取引では3．6％、消費者向け取引では4．7％で、5月の同調査と比較して、それぞれ▲0．4pt、▲0．1ptでした。
• 事業者間取引における転嫁できた理由としては、67．7％の事業者が「以前より消費税 の転嫁への理解が定着しているため」と回答しました。次いで、「本体価格と消費税額 を分けることにより交渉しやすくなったため」が20．2％、「転嫁特措法により規制が強化されたため」が 7．9％でした。
• 実際に転嫁拒否行為を受けたと回答した101社の事業者のうち、「減額」と回答した事業者が最も多く65．3％、次いで「本体価格での交渉拒否」が24．8％でした。
• 消費者向け取引における転嫁できた理由としては、65．5％の事業者が「消費者において消費税率引上げの意義等に対する理解が浸透したため」と回答しました。次いで、「本体価格と消費税額を分けることにより値上げへの反発が和らいだため」が24．0％でした。

※総務省「平成24年経済センサス」における、従業員規模分布や業種分布に基づいて抽出された事業者を対象に書面にてアンケート調査を実施するもの。（調査委託先：株式会社野村総合研究所）

添付資料

• 調査結果