魚病予防システムの開発で新市場へ進出
経営革新支援の手引き

1.企業の概要
 1)会 社 名:合名会社ミナミ無線電器商会 

 2)資 本 金:2,000千円

 3)従業員数:6人

 4)業  種:電気機械器具卸売業(電子機器製造販売、メンテナンス、
                  映像監視システム設計施工等)

 5)売 上 高:56,000千円(平成13年8月期)

 6)所 在 地:宮崎県延岡市

 7)経営革新のパターン:新商品の開発又は生産


2.既存事業の概要
昭和28年に設立し、主に電子機器、電子部品の販売、制御機器の製作・メンテナンス等の事業に携わってきた。また、これらの事業を通じて蓄積した豊富なノウハウを活かし、これまでも独創的な商品開発等を進めるなど積極的な事業展開を図ってきた。今回、開発したソーラーパネルを利用した魚病予防システムも既存事業におけるこれまでの当社のノウハウを駆使した成果である。

3.経営革新の具体的内容
当社は、ソーラーパネルを利用した魚病予防システムを開発した。このシステムは、ソーラーパネルでバッテリーに充電、タイマー セットで電気分解、水中の電極から銅イオンが溶出して消毒、浄化するものである。従来の薬品を使用せずに済み、養殖業者等のコスト低減、水質保全等にも寄与するシステムである。当該システムは、イケスの上にソーラーパネルのほか制御器、バッテリーを収めたボックスを設置し、電極を水中に入れて使用するものであるが、当該システム稼動及び不稼動の実験用イケスにおいて、数千匹のトラフグの稚魚を放流し、実証実験を行った。その結果、システム稼動のイケスにおいては、エラムシ等の寄生虫による疾病が激減し、1年半の養殖期間を終了した時点での健康な魚の歩留率は、システム不稼動のイケスで35.8%、システム稼動のイケスで85.6%と従来の業界平均歩留で30%程度と言われる中、驚異的な成果を収めることとなった。中小企業経営革新支援対策費補助金を活用するなど、最適なシステムの開発を目指して、商品化に向けた開発に取り組んできたが、平成14年末の市場投入の目処がついたところであり、現在も多数の引き合いを受けている。
次期展開としてカンパチなど他の養殖魚種への応用開発を視野に入れており、今後もクリーンな技術確立に向けて、海洋環境に与える影響や安全性等を確認していくこととしている。

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