新軽量素材による海外進出
経営革新支援の手引き

1.企業の概要
 1)会 社 名:宮崎ミクロエース株式会社 

 2)資 本 金:10,000千円

 3)従業員数:55人

 4)業  種:溶融めっき業(各種亜鉛めっき、クロムめっき、アルマイトめっき等)

 5)売 上 高:550,000千円(平成13年7月期)

 6)所 在 地:宮崎県宮崎市

 7)経営革新のパターン:新商品の開発又は生産


2.既存事業の概要
昭和27年に設立し、めっき、アルマイト処理を中心に多種多様の金属表面処理を行っている。当社の主要な開発技術としては、耐プラズマ表面処理、電解ニッケルの黒色化、高速アルマイト処理、直流銅めっき、セラミック上銅めっき、型鋼管の内部均一高速めっきあみ物めっき等を有している。今回、新たに取り組んだ「マグネシウム合金への表面処理技術開発」は、金属表面処理としては、従来の既存事業の流れの中に位置されるが、従来にない新規分野の開拓であり、様々な産業分野での活用が見込まれるものである。また、開発過程に予想される新たな技術が従来のめっきやアルマイトめっき等にも応用され、従来技術の再構築に繋がる可能性も有しており、従来技術の向上及び売上増も期待されている。

3.経営革新の具体的内容
重量がアルミの2/3というマグネシウムは、軽量素材として自動車業界などが高い関心を示している。この表面処理技術を確立し、あらゆる分野で活用を図ることを狙いとしている。これまでは、前工程処理の困難さから敬遠されていた。
マグネシウムは、ノートパソコン、携帯電話などに用いられるが、酸やアルカリに侵食されやすい。表面に塗装するのが大半だが、コスト高になり、廃棄後のリサイクルも妨げていた。めっき加工の場合、廃棄後に表面の金属を落として再利用可能である。中小企業経営革新支援対策費補助金を活用し、マグネシウム合金に陽極酸化皮膜とめっきとの複合皮膜を形成する技術開発に取り組んでおり、企業に試作品を持ち込み、工業用としての実用的技術の可能性を検証した結果、一定の成果を収めることができた。研究段階を平成14年7月に終了させた後、国内、世界でも初めてと言える量産化に取り組む計画である。量産化の市場としては、自動車のドアミラーなど外装を中心に広範な市場が期待できるものである。4年前に、外観はオフィスビル風の工場を建設し、総工費4億円のうち、1億5千万円を環境関連設備に投資している。特に、廃水処理施設は、処理が終わらなければ次工程に進まない仕組みであり、予備の計器も取り付けるとともに異常時の対応に備えたマニュアルを整備するなどその機能は国内トップレベルと言っても過言ではない。国内市場の限界をいち早く察知し、中国への進出も行ない、更なる市場深耕に努めるなど積極的な経営革新を図っている。

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