新事業の小型卓上射出成型機の開発
経営革新支援の手引き

1.企業の概要
 1)会 社 名:株式会社ちくま精機製作所

 2)資 本 金:1千5百万円

 3)従業員数:9名

 4)業種:機械器具製造業

 5)売 上 高:1億5千万円

 6)所 在 地:東京都大田区

 7)経営革新のパターン:新商品の開発又は生産


2.既存事業の概要
昭和44年創業から、各種工作機械による多種多様の部品加工と顧客からの依頼による製品開発を手掛けてきた。昭和58年当社が自社製品の開発へと方向を転換して初めて手掛けた製品が機械装置の移動と固定及びレベル出しに便利なキャスターユニット、国内の伝導機商社等を通じて販売して
いる。同製品は現在も進化しながら当社の売り上げの65%を占める主力商品です。各種部品機械加工と装置組立が35%の2本柱の経営です。そのほかの自社開発製品はオートドレン、プラスチック溶射ガン、ポリブテンパイプの成型方法の開発を行った。これらの技術を応用して開発した のが小型卓上射出成型機である。

3.経営革新の具体的内容
自社製品の開発に方向転換以来の技術の集積がこのたび開発した小型卓上射出成型機「モービット」である。従来の小型卓上射出成型機は、ワンショット2〜10グラム程度の成型機であり、射出圧力も比較的低く(約250kg/cm2)、適用成形  材料も低融点樹脂が主体であったが、「モービット」は、最大350kg/cm2の射出圧力があり、ABC樹脂、ポリカーボネイト樹脂等の高融点材料の成型が可能で、広範囲な樹脂に適用出来る。空圧シリンダーを使った縦型成型機で精密な温度制御とトッピードの採用により、均一な樹脂の注入が可能である。「モービット」は、取り扱いが簡単で誰にでも操作出来、且つ低価格であり、試作金型、研究開発及び、少ロットの成型には、コストパフォーマンスも高く大変適している。また、「樹脂の自動定量供給機」「金型の自動開閉装置」「自動制御装置」等のオプションにより更に作業性の向上も可能である。加えて、この度の自社製品の開発では、当社の様な町工場の弱点である営業面について、従来の販路に加え、インターネットを積極的に利用していく。ホームページ・電子メールにより営業、見積回答、商品説明を適時に行うばかりか、顧客のニーズ情報を直接研究開発に利用することを可能にし、更なる作業性の向上と機種を増すべく研究開発を進めていく。

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