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がんばる商店街77選

にぎわいあふれる商店街アイデア商店街まちづくりと一体となった商業活動

北海道帯広市 帯広市中心部10商店街等

「北の屋台」によるまちなかコミュニティづくり
寒さの厳しい北海道において不可能とされていた「屋台」を新たな発想により創り上げ帯広モデルとして全国に発信。

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全国のモデルとして注目される「北の屋台」

帯広中心部10商店街
(帯広市商店街振興組合連合会)

平原通、広小路、大通、東銀座、栄通、西一条中央、名門通の7商店街、駅前東、北平原通の2商店会及び都通り振興会

所在地
東西は帯広市大通〜西3条、南北は南6丁目〜12丁目
会員数
約400人
商店街の類型
広域型商店街

北の起業広場協同組合(北の屋台)

所在地
帯広市西2条南9丁目16番地

ラブサム協同組合(エバーハウス菜の花)

所在地
帯広市西1条南8丁目9番地

事業実施の背景

北海道帯広市は肥沃な畑作地帯が広がる十勝平野の中心に位置し、農業を基盤とする田園都市として十勝経済の中核を担い発展してきた。

市内中心部は、JR帯広駅前通りを中心に商店街が形成され、昭和40年代に入り街路(通り)ごとに商店街組合の組織化が進み、文字通りまちの中心(帯広市の顔)として栄えてきた。

しかし、モータリゼーションの進展に伴い市街地が拡散し、郊外の宅地開発が進むなかで、大型小売店の郊外出店が相次ぎ、中心部の人通りも減少の一途をたどり、商店街には空き地・空き店舗が目立つようになってきた。

このため、行政は平成12年度策定の「帯広市中心市街地活性化基本計画」において、(1)人と人のネットワークによる魅力づくり、(2)中心市街地の魅力向上のための商業・交流等の核となる施設の充実、(3)高齢者などすべての人が暮らしやすいまちづくり、(4)中心市街地の魅力を相乗的に高めるための商業活性化事業の実施等を目標に掲げ、中心市街地の活性化への支援を行ってきた。

なかでも、TMO関連事業である「北の屋台」は、民間の自由な発想で生まれ、寒さの厳しい北海道では不可能と言われていた屋台村を実現し、帯広の屋台がモデルとなり全国の屋台ブームの火付け役となった。このほかTMO関連事業である高齢者下宿「エバーハウス菜の花」は、高齢者に安心して生活できる場所を提供するだけではなく、中心街を多世代の人々が活発に行き交う街にしたいとの思いから商業者の発案によりビジネスホテルを全面改装してオープンした。

また、中心部10商店街でも、これまで個別に行なってきた活性化事業を、さらに効果的なものへと発展させようという連携・協力のもと、まちなかの魅力アップ、賑わいの創出を図るため、大規模なイベントを共同で行った。

事業の概要

10商店街合同事業「まちなか宝くじセール」・都市機能の集約を目指した新市立図書館

(1)「北の屋台」

「北の屋台」は、「帯広のまちを良くしたい、中心街に賑わいを取り戻したい、もっと場所の特性を活かした特色あるまちづくりを」と願う市民が集まって、2年半の調査、研究を経て、商いの原点である「屋台」というキーワードにたどりついた。日本全国や海外の屋台を視察するなど、帯広型オリジナル屋台づくりを目指し、北国の寒さや法律の壁など様々な問題を乗り越え、平成13年7月にオープンした。18軒の屋台は、上下水道、電気、ガスが完備され、今までにない衛生的な屋台となり、通常の飲食店と同じようなメニューを出すことが可能となった。また、食材についても地元の農家との強い連携により、地元で採れた新鮮な食材を使い、まさしく"地産地消"を実践している。

(2)「まちなか宝くじセール」

中心市街地の商店主らが「中心部活性化協議会」を組織し、廃材を活用したイス・テーブルを駅前通りに設置し、まちを訪れる市民向けに憩いの場を提供しているほか、平成17年度には中心部10商店街が協力して初の合同事業として「まちなか宝くじセール」を実施するなど中心部への買い物客の集客を図っている。

(3)行政の取組

行政では中心市街地への都市機能集約の取り組みとして、市立図書館をJR帯広駅南口へ新築移転したり、まちなか居住の促進として借り上げ公営住宅の整備を行ったりしている。

事業の効果

「北の屋台」は、中心市街地の魅力と賑わいを創り出すことはもちろん、少ない投資で開業できるメリットがあることから、新たな起業に挑戦する人を育成し、商業の担い手を育てる役割も果たしている。屋台の第一期卒業生の中には、中心部の空き店舗に本格的に開業した者もいる。現在二期目を迎え、年間18万人の来客と売上3億円を超える市内の人気スポットとなっている。また、「エバーハウス菜の花」で実施している子育て支援サークルでは世代を超えたコミュニケーションの輪が広がり高齢化社会に対応した生きがいのあるまちづくりに貢献している。

事業の課題・反省点

「北の屋台」は、夜型の業態であり、各店は夫婦だけの経営など規模が小さいため、昼から夜中まで長時間営業できる体制になく、昼間の賑わいにつなげるためにも「物販の活用」と「イベント」との連携が今後の課題となっている。

一方、中心部商店街の合同事業は、リピーターの集客が課題であり、合同事業として実施した「まちなか宝くじセール」で生まれた商店街の連帯感が、中心部のメインストリートを舞台に計画されている「歩行者天国」事業の原動力となるなど、今後とも商店街の連携による集客力アップに繋がる事業の企画立案が期待される。