平成27年度地域商業自立促進事業モデル事例集 全国商店街の挑戦
はじめに
商店街は、商業者の集積として地域経済において重要な役割を担うとともに、買い物に来た地域住民の憩いの場であるなど、地域に住む人々とともにコミュニティを形成し、地域の暮らしを支える生活基盤として機能しています。
しかし、近年では郊外型商業施設の増加や少子・高齢化等の社会構造の変化など、商店街を巡る環境は大きく変わっており、厳しい状況に置かれています。こうした中、商店街が中長期的に発展していくためには、地域の中で消費活動を活発化させ、資金を循環させることにより、地域における経済活動の自立的循環を促進することが重要です。
地域商業自立促進事業(平成27年度事業)は、商店街を基盤として地域経済の持続的発展を図るため、地域住民等のニーズや当該商店街を取り巻く外部環境の変化を踏まえ、地方公共団体と密接な連携を図り、商店街組織が単独で、またはまちづくり会社等の民間企業や特定非営利活動法人等と連携して行う、「地域資源活用」「外国人対応」「少子・高齢化対応」「創業支援」「地域交流」の分野に係る公共性の高い取組を支援することにより、商店街の中長期的発展及び商店街の自立化を促進することを目的としています。
また、支援を行った取組については、モデル事業として、他の商店街の取組の参考になるようなものであることを求めています。
本事例集は、地域商業自立促進事業(自立促進支援事業)を活用した取組の背景や取組を進める中での課題対応などを整理しており、このような取組をしようと考えている方、また同様の取組をしている方への参考となる情報を提供するものです。
なお、各取組の実態に即して、「地域資源活用」「外国人対応」「少子・高齢化対応」「創業支援」「地域交流」のいずれかを中心分野と位置付けて構成しています。