第2部 経済構造変化と中小企業の経営革新等 

(3)商品ライフサイクルの短期化

 どれだけ画期的な商品、高品質な製品を作り出したとしても、いずれ売れなくなる時が来る。技術の発展からより高品質な商品や安価な商品が出てきたり、ライフスタイルの変化からニーズそのものがなくなったり、又は全く違う商品(代替品)に取って代わられる可能性もある。近年、消費構造が変化してきたといわれており、商品ライフサイクルが短期化する傾向がみられる。
 第2-1-13図により、過去に売れていたが現在は売れなくなった商品(ヒット商品)7について、そのヒット期間をみると、1980年代、1990年代と近時になるにつれて短くなっている。また、年代ごとに売れなくなった理由をみると、「顧客志向の変化、ライフスタイルの変化などにより、ニーズそのものが無くなった」「同種の商品で、より低価格品が現れた」「代替品が現れた」という理由が大部分を占めるが、近年は「同種の商品で低価格品が現れた」の割合が上昇している(第2-1-14図)。
 一度ヒット商品を開発したとしても、そこから収益を得られる期間は短くなっており、以前にも増して先を見据えた製品開発活動を行わなければならない状況となっている。


7 ここでは、売れ行きのよい商品、売れ筋商品のことを「ヒット商品」としている。


 
第2-1-13図 ヒット商品のライフサイクル
〜商品のライフサイクルは短期化している〜

第2-1-13図 ヒット商品のライフサイクル〜商品のライフサイクルは短期化している〜
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第2-1-14図 ヒット商品が売れなくなった原因
〜売れなくなる原因は様々だが、近年は低価格商品の出現により、売れなくなる割合が増加〜

第2-1-14図 ヒット商品が売れなくなった原因〜売れなくなる原因は様々だが、近年は低価格商品の出現により、売れなくなる割合が増加〜
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 第1節 経済構造の変化と中小企業

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