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中小企業白書(2009年版)の発表について

平成21年4月24日
中小企業庁
事業環境部 調査室


今般、経済産業省中小企業庁は、「平成20年度中小企業の動向」及び「平成21年度中小企業施策」(いわゆる中小企業白書)をとりまとめ、本日4月24日閣議決定いたしましたので、ここに公表いたします。


過去の中小企業白書


1.「平成20年度中小企業の動向」の概要

中小企業の業況が一段と悪化し、かつてない厳しい状況となった2008年度の動向を分析。こうした状況の中、中小企業が、その強みである創造性や機動力を一層活かし、直面する苦境を乗り越えていくための視座として、中小企業のイノベーションと人材の確保・育成を採り上げ、分析を行った。

第1章 2008年度における中小企業を巡る経済金融情勢
世界的な金融危機が発生し、世界経済が減速している影響を受け、我が国の景気が急速に悪化し、雇用情勢が厳しさを増す中、中小企業の業況、資金繰り等の動向を分析。

  • 我が国の輸出の減少に伴って製造業の生産が急速に減少し、下請事業者の受注が大幅に減少するなど、中小企業は売上の減少に直面し、業況や資金繰りが悪化。
  • こうした中、政府は、30兆円規模の資金繰り対策、下請取引の適正化等、中小企業対策の積極的な実施に取り組んだ。

第2章 中小企業による市場の創造と開拓
厳しい経済情勢の下、中小企業が売上の維持・拡大を図っていくため、変化する市場のニーズを把握し、イノベーションを実現していくための課題を分析。

  • 中小企業のイノベーションの特徴(強み)は、経営者の創意工夫や機動的な意思決定等にある。
  • 研究開発に取り組む中小企業は業況が良い傾向がある。現在、厳しい経営環境にあるものの、中小企業が研究開発等を通じてイノベーションの実現に取り組んでいくことが期待される。
  • 中小企業が販路を開拓していくため、市場のニーズを把握するためのモノ作りとサービスの融合のほか、農商工連携、ITの活用による顧客獲得、海外市場の開拓等に取り組むことが重要。
  • 中小企業のイノベーションを支える経営資源については、知的財産の戦略的な保護と活用、イノベーションを担う人材の育成のための技術・技能承継等、資金供給の担い手である金融機関の目利き能力の向上等が必要である。

第3章 中小企業の雇用動向と人材の確保・育成
雇用情勢が厳しさを増す中、中小企業の雇用動向や中小企業で働く人材の現状を示すとともに、中小企業を支える人材の確保・育成に向けた課題を分析。

  • 中小企業全体の雇用過剰感が高まっているが、引き続き不足感のある中小企業もあり、雇用のミスマッチが生じている。
  • 中小企業で働く正社員は、非正規労働者からの中途採用や、異業種からの転職者も多い。厳しい雇用情勢を踏まえ、人員が不足している一部の中小企業へ人材の橋渡しを行うことが重要。
  • 中小企業の労働条件についてみると、中小企業の正社員の一部は大企業の平均賃金を上回る賃金水準となっており、また、大企業と中小企業で仕事のやりがいにはほとんど差がない。経営者と従業員のコミュニケーションを高めること等により、中小企業の従業員の意欲と能力を高めていくことが重要。

2.「平成21年度中小企業施策」の概要

(1)急激な環境変化への円滑な対応、(2)経営力向上対策、(3)新分野への挑戦に対する支援、(4)小規模企業の組織連携化対策の4点を中心に、平成21年度において講じる施策を記述。

(参考)2009年版中小企業白書は、書店にて販売中


   (お問い合わせ先)

中小企業庁 事業環境部 調査室長 川上
担当者: 井上、牟田、相田
電 話: 03-3501-1511(内線 5241〜5)
   : 03-3501-1764(直通)