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経営革新事例集

伝統技術を現代に蘇らせ夢の染色を生み出す職人技!

株式会社 アーテック・ツガワ

きっかけは、不良在庫の染料を活用してできあがった偶然から

写真:伝統の染色技術を施した製品の数々 当社は1958年創業の綿織物染色業。
 プラザ合意以降の円高により、日本市場が海外製品に席巻される中においても、「染色にこだわりを持ち、伝統の染色技術を維持し続けてきたことが今回の技術開発に繋がった。」と津川社長はふり返る。
 受注が減少する中、取引先からの注文を少しでも多く請けたいため、無理な染色の注文を受け、試行錯誤を繰り返しているうち、数年前から不良在庫となっていた染料を活用したところ、顧客の要望に沿うものが偶然できあがった。
 この時の経験がきっかけで、染料や染色対象物にこだわらない独自の染色技術を開発すれば、自社商品の開発も含め、様々な顧客の要望に対応できると考えた。広島県経営支援室からの制度の説明を受け、2004年1月に経営革新計画の承認を得、備後絣で培った技術を応用した新しい技術の開発に取り組んだ。

研究費確保という課題を各機関からの支援により克服

写真:染色が施されたバックやサンダルなど 独自技術の開発に取り組みを開始したが、業績が低迷する中で、経営革新計画の承認は得ているものの研究開発費等の資金の確保が最大の課題であった。そうした中、財団法人ひろしま産業振興機構のプロジェクトマネージャーの目にとまり、銀行、県や国の支援制度の活用を勧められる中、経営革新補助事業等の採択もあり、技術開発を進展させることができた。また、県工業技術センターのアドバイスや地場産業振興センターの支援も商品開発への大きな力添えとなった。

地場産業としての相乗効果から世界へ

 大手小売業での経験豊富なマネージャーが(社)中国地域ニュービジネス協議会の紹介により採用できたほか、東京・大阪を中心に取引の成立が加速するなど、課題であった販路開拓にもはずみがつき始めた。今後は、独自技術である同時多色染色と環境に配慮した無水染め「ひろしま有情染め」、皮革組合とのコラボレーションや地元の下駄や帆布製品等と連携した商品開発などにより、地場産業としてのブランド化を図り、独自の染色技術を地域経済の活性化にも生かす取り組みも進めていく。さらにジャパンブランドとして海外も視野に入れたマーケティング展開を検討中。

経営革新計画承認テーマ

当社独自の染色技術である同時多色染、無水染色、プラストウォッシュ、高温ローケツ染などの技術を用いた商品開発。

計画承認月 平成16年1月

使った支援策
 経営革新補助金
 政府系金融機関の低利融資

企業の概要

所在地:広島県福山市駅家町大字近田1001
業種:綿織物染色業
資本金:10,000千円 設立:昭和33年
従業員:23名
電話:084-976-0367
FAX:084-976-6013
http://www.artec-tsugawa.co.jp/